「シェアードサービス」を知っていますか?

グループ企業全体の経理を一手に担う

「シェアードサービス」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか?
グループ企業内や事業部の間接部門の「サービス」を「シェア」することで、経営効率化を図る経営手法がシェアードサービスです。
対象となる間接部門は、経理・財務、総務・人事、情報システム、営業事務などがあり、中でも経理業務を担うシェアードサービス会社は多くあります。
ここでは、シェアードサービス会社の経理職について説明していきますね。

シェアードサービス会社とは?

シェアードサービスの部門が別会社として分社化している場合、そうした会社を「シェアードサービス会社」と呼びます。
シェアードサービス会社は経理・財務のほかにも、ITシステム構築やメンテナンス、福利厚生サービスを担う会社など、さまざまな業種が存在します。
誰もが知る大手企業の名を冠した企業、例えば「○○ビジネスサービス」「○○情報システム」といった社名の会社はシェアードサービス会社かもしれませんね。
シェアードサービス会社はアメリカのゼネラル・エレクトリック社が始めたのが最初だといわれています。日本では、1997年の純粋持株会社解禁を機に、グループ経営推進の施策のひとつとして多くの企業が積極的に導入するようになりました。
経理のシェアードサービスは、他業務と同様に人件費の節減のほか、決算を早期に行いたい、税法や会社法などの法改正に迅速に対応したいといった理由から導入される場合も多いようです。

シェアードサービス会社の経理の仕事

経理を担うシェアードサービス会社は、グループ企業全体の経理を請け負っています。
日々の伝票・帳簿作成、月次決算、決算期業務など、携わる業務は通常の企業でも行う一連の経理業務と同じですが、ひとつの会社にいながらもさまざまな業種の経理に関わることになります。そういう点では、会計事務所の業務と似たところがあるかもしれません。
大規模な企業グループの場合は、連結決算や財務報告統制、国際経理といった業務を行う場合もあります。

シェアードサービス会社で働くメリット

経理を担うシェアードサービス会社では、グループ企業内のさまざまな業種の経理に携わります。ひとつの会社にいながら、業種ごとのお金の流れや経理の特徴などを掴むことができます。
さらに、会社法や会計に関わる法律、税法などの法令知識に触れる機会も多く、さらに連結決算や国際経理など大手ならではの業務に携わるチャンスもあります。
また、シェアードサービス会社は規模が大きく知名度が高い企業のグループ企業であることが多いため、キャリアにもプラスになるでしょう。大手ならではの安定感や充実した福利厚生により、安心して働ける環境であることも大きなポイントです。

まとめ:専門性を磨きたいならオススメ!

経理を担うシェアードサービス会社には、グループ企業の経理・財務業務が集約されています。業種・業務内容ともに幅広く経理を知る機会を得られ、その中から得意分野や「挑戦したい!」と思える分野を見つけ出すチャンスが多くあります。
経理のプロとして、「これぞ」という専門性を磨きたい方にはおすすめの転職先のひとつと言えるでしょう。

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