意外と知られていない会計資格「USCPAって何?」

意外と知られていない会計資格「USCPAって何?」

早速ですが「USCPAという資格知っていますか??」
会計に関わるお仕事をしている方であれば、知っている方もいるでしょう。
しかし、会計に関わらない職種の方になると、ほとんどの方が知らないのが「USCPA」です。
これから、経理や会計に関わる職種でキャリアを積もうと考えている方は、
取得する資格の候補に、USCPAをいれてみてはいかがですか?

USCPAを取得できれば、簿記資格を取得するより幅広く会計の仕事に関わることが
可能です。この記事ではUSCPAについて詳しく説明しますね。

USCPAとは?

USCPA(U.S. Certified Public Accountant)の日本語名は「米国公認会計士」です。
アメリカでは、自分が会計士として活動する州で資格取得と登録が必要になる資格。登録は州ごとですが、試験は統一試験式のため、どこの州でも受験しても試験内容は同じです。

日本の公認会計士は、文系三大難関資格と言われるほどの難易度の高い資格になります。
まして、米国公認会計士となると「英語必須?!」と思い、さらに難易度が高く感じる方もいるでしょう。確かに、USCPAに合格するには英語力は必要です。
しかし、英語でのコミュニケーション能力を問う試験ではありません。英語に対しての特段の苦手意識がなければ語学力の面はクリアできるでしょう。なぜなら、日本の公認会計士試験を勉強するとしても、ほとんどの単語を初めて勉強することになるでしょう。そのため、英語で勉強することも日本語で勉強することも大きな差はないと思いませんか。

なぜ、USCPAに英語でのコミュニケーション能力は不要かと言うと、
日本でUSCPAの資格を取得して働く場合、クライアントは日本法人です。そのためクライアントの担当者も日本人の可能性が高い。なのでUSCPAの取得にあたり、英語でのコミュニケーション能力は不問と言うわけです。

もし将来的に米国公認会計士として、アメリカで仕事したいや、仕事の幅を広げたいと思うのであれば、語学力はあった方が良いでしょう。
逆に、語学力を会計に関する仕事でいかしたいという方にはUSCPAはぴったりな資格です。

これから会計関連の資格を取得する方に、なぜUSCPAの試験を候補にいれていただきたいか。それは、USCPAの試験の合格率が高いためです。USCPAの試験難易度は、公認会計士より低いと言われています。
日本の公認会計士試験の合格率は3〜5%。米国公認会計士の合格率は、科目平均でみても50%前後あります。ちなみに簿記検定2級の合格率は、平均30%前後です。
数値からわかるように、日本の公認会計士試験に比べUSCPAは取得へのハードルは低いことがわかります。

USCPAの試験

USCPAは1986年に、ニューヨーク州公認会計士制度の創設で始まりました。そして1917年に第一回目の公認会計士試験の実施。そして2011年から日本でも米国公認会計士の受験が可能になりました。日本での受験が可能になったことにより、日本での受験者が増えている試験です。
それでは、試験について詳しく説明します。

USCPAの試験の特徴3つ

1. 「受験日が選択可能」
受験日は複数日程あります。そのため選択可能、いつからでも勉強をスタートできます。

2. 「試験はパソコンで実施」
試験は、パソコンで実施されます。そのため問題の多くが選択式です。記述式がある科目はBECのみで3問しかありません。英語が不安な方でも十分な対策を取ることができるでしょう。

3.「科目合格を狙える」
USCPAの試験は、4科目に合格する必要があります。しかし一回で4科目に合格する必要はありません。1科目ずつ合格を狙うことが可能。但し1科目目の合格から18カ月以内に残りの3科目を合格することがUSCPA取得の条件です。
4科目は、以下の通り。
・FAR(Financial Accounting& Reporting)財務会計
・BEC(Business Environment & Concepts)企業経営環境・経営理念
・AUD(Auditing & Attestation)監査及び証明手続き
・REG(Regulation)諸法規

USCPAを取得後のキャリア

日本でUSCPAを取得されて、実際にアメリカで米国公認会計士として働いている方はごくわずかでしょう。日本でUSCPAに取得できた場合、日本国内の監査法人や、大手企業に就職を目指すことが可能になります。監査やIFRSに関する相談役として仕事をすることになるでしょう。

まとめ:USCAPについて

当記事では、USCPAについて紹介しました。USCPAは、経理・会計人としてキャリアを積みたいと考えている方にはおすすめの資格です。
今後、日本企業の海外進出ならびに外資系企業の日本進出は、増える傾向があります。
そのため、会計に関わる人であるならばUSCPAは取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。そして経理職から監査の仕事へとキャリアアップできる可能性がある資格です。

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