経理職のリアル!「やりがい」と「大変なこと」

経理職のリアル!「やりがい」と「大変なこと」

経理職の仕事に対してどんなイメージをお持ちでですか。もしかしたら経理を経験した人と、これから経理職を目指す人では経理職の仕事に対するイメージが異なるかもしれません。
経理職のイメージは、
「黙々と任された業務をこなす」
「人との関わりが少なそう」
「ルーチン業務が多そう」
「表に出なくていい仕事」
などのイメージでしょうか。どれも間違いではありません。しかし経理職は、意外と会社の中でもアグレッシブなポジションでもあります。

この記事では、経理の仕事のやりがいと大変なことについて紹介します。

経理職のやりがい3つ

未経験で経理職に就くと、入力作業や書類整理から始まるかもしれません。もしからしたら、つまらないと思う方もいるでしょう。
しかし、経理職を長く続けることで、仕事のやりがいを見つけることができます。

自身の成長がわかりやすい

経理の仕事は、多岐にわたります。そして1つ1つの仕事量が多いことが特徴です。
例えば、決算処理、資金管理、固定資産管理、予算作成など。
決算処理であれば、決算日程の作成・調整、仕訳入力の振分、他部署からの提出資料の締日設定、勘定残高確認などです。
経理初心者は、決算処理の一部の書類整理などから仕事が始まるかもしれません。数年経つ頃には、決算処理に関わる、仕事の全てを任せてもらえる時がくるでしょう。
営業職とは違い、自分の仕事を数字で判断できないため日々成長を感じることは難しいかもしれません。
しかし、年単位で自分の仕事を振り返った時、自身の成長を感じることができるでしょう。

各部署の管理職と関わりが多い

経理に関する調整をする相手は、部門の管理職の方です。管理職の方は、お金にある程度の決裁権を持つ立場になるため。例えば、月次決算の報告は、管理職に行い、報告を確認した管理職から資料に関する質問を受けます。
若手社員の時から、会社の管理職の方と仕事ができることは、勉強にもなり、とても恵まれた経験です。

スケジュールが立てやすい

経理職の忙しい時期はある程度決まっています。毎月の忙しい時期は、月初と月末。
月初は月次決算、月末は支払処理・月次決算準備です。また、1年単位で考えると繁忙期は、決算月から決算月の2カ月後まで。繁忙期は、休日出勤が必要になるぐらいの忙しさです。

月、年単位で忙しい時期は決まっているのが、経理の特徴です。

そのため、、仕事のスケジュールだけではなく、プライベートのスケジュールも立てやすいです。
ワークライフバランスが取りやすい仕事と言えます。

経理職で大変なこと4つ

経理は、経営判断で使われる数字を扱うとても大切な仕事をしています。そのためプレッシャーを感じることもある大変な仕事です。

ミスをしないことが前提

経理の仕事は、会社に関する業績をまとめることです。年次決算時は、有価証券報告書や計算書類を作成し、月次決算時は月次決算資料を作成します。
もし、決算資料に誤りがあった場合にどのような問題が起きるのか。
利害関係者は投資の意思決定誤り、経営者は経営の意思決定を誤る可能性があります。
そのため、経理の仕事はミスをしないことが前提になるのです。
ミスが許されない仕事というのは、ストレスが多くかかる仕事でもあります。

給与を上げづらい

経理は、専門職でありながらも売上を立てられる部門ではないため事務職になります。
会社への貢献度や成果を表すのが難しい職種です。例えば、決算資料の作成は通常業務の1つにすぎません。
そのため、ストレスがかかる割に給与面での評価は低いと感じることが多いでしょう。
通常業務に加え、プラスで何か結果を残すことが給与を上げるポイントです。例えば、
・業務効率化により人員の削減
・部門残業時間を前年比○%カット
などです。売上を立てることができない分、経費削減などができると評価されるチャンスがあります。

1人で完結する仕事が少ない

会計ソフトに伝票入力するためには、資料が必要です。資料は、他部門に提出を依頼しなくてはいけません。例えば、社員の立替精算は各社員から領収書の提出、売上報告など
経理は黙々と作業するイメージは間違っていないのですが、他部門との連携が必要になる仕事です。自分のペースで仕事が進められないため時に大変に思うこともあります。

会計基準や税制などの知識も必要

経理職は、簿記だけの知識では不十分です。経理職が長くなればなるほど、深い知識が必要になります。多少なりとも、税法などの知識も必要です。また、会計基準・税法は毎年のように改正があるため情報収集は欠かせません。
実務では、税理士が対応する範囲ですが、経理職として「全く知りません」では仕事を任せてもらえないでしょう。社内で自分の評価を上げるためには、会計に関する知識は多ければ多いほど良いです。そのため、勉強を続けなくてはいけないという大変な一面もあります。

さいごに

この記事を読んでいかがでしたか?
経理の仕事の「やりがい」と「大変なこと」はイメージ通りでしたか?
人それぞれ感じ方は異なる部分もあります。これから経理職に挑戦したい方が参考にしてもらえたらうれしいです。

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